HOME/CINEMA/ 2026-01-11

映画『ウルフ・コップ』ネタバレなし感想・評価|飲めば飲むほど強くなる!アル中狼男ポリスの爽快バイオレンス【レビュー】

映画『ウルフ・コップ』ネタバレなし感想・評価。冴えないアル中警官が狼男の呪いにかかり、豪快なヒーローへと変貌する。80年代風の古き良き特殊メイクと、悪ノリ全開のゴア描写が楽しい快作アクション。

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SCORE
RANKB

60秒で結論買うべき?観るべき?

GOOD

CGに頼らない特殊メイクの熱量。主人公のダメ人間っぷり。

BAD

ストーリーは王道すぎて驚きはない。下品なジョークが多め。

ダメ人間、変身してさらにダメになる(褒め言葉)

「酒を飲むと変身する」 「変身後も警察官としての意識(一応)はある」

この設定の勝利です。 主人公のルーは、アルコール中毒のダメ警官。 朝起きれば二日酔い、勤務中も隠れて一杯、事件現場でもまず一杯。 どうしようもないクズですが、どこか憎めない愛嬌があります。

しかし、狼男の呪いにかかったことで、なぜか街のヒーローとして覚醒します。 変身した姿は、まさに「狼の顔をしたおっさん」。 CG全盛の時代に、あえて着ぐるみと特殊メイクで挑むその姿勢。 80年代のB級ホラーへのリスペクトが溢れていて、思わず胸が熱くなりました。

正義感というよりは、野能と暴力衝動で悪党をぶちのめすスタイル。 見ていて清々しいほどの暴れっぷりです。

笑いとグロの絶妙なバランス

本作はコメディですが、ゴア描写は本気です。 手足は千切れ、血は噴水のように飛び散ります。

でも、不思議と陰湿さはありません。 『死霊のはらわた』のような、笑えるスプラッター。 「やりすぎだろ!」とツッコミを入れながら、ポップコーンを片手に楽しめる明るいバイオレンスです。

特に、変身シーンの「皮が剥けて中から狼が出てくる」描写は必見。 アナログ特撮ならではの「気持ち悪さ」と「凄み」が同居しています。 ここ最近の映画では見かけなくなった、職人芸のようなグロテスクさに拍手を送りたくなります。 トイレで変身するシーン(詳細は伏せますが)は、映画史に残る迷シーンと言えるでしょう。

BEYOND THE 60 SECONDSここから先は、深掘りレビュー。
Technical Review

徹底した「アナログ特撮」へのこだわり

この映画の最大の魅力は、特殊効果(SFX)です。

評価項目評価
変身シーン痛みを感じるリアルさ
狼男の造形レトロで愛嬌がある
ゴア描写手作り感満載で好感触

【解説】 最近の映画は安易にCGを使いがちですが、監督のローウェル・ディーンは「着ぐるみと血糊」を愛しています。 変身シーンは、皮膚が裂け、骨が鳴る音が聞こえてきそうなほど生々しい。

でも、完成したウルフ・コップの姿はどこかコミカル。 制服を突き破って変身するのではなく、変身した後もちゃんと制服を着ている(あるいは着直している?)のが可愛らしいです。 パトカーを改造した「ウルフ・モービル」も、中二病全開で最高です。 この手作り感が、観客との距離を縮めてくれます。

アルコールが燃料という斬新な設定

普通のヒーローは、愛や正義を力に変えます。 しかしウルフ・コップは、酒を力に変えます。

変身中に酒をあおるシーンのかっこよさ(とダメさ)。 「シラフだと弱い」という弱点も、彼のキャラクターを魅力的にしています。 相棒となる変人の武器商人もいい味を出していて、彼らのバディムービーとしても楽しめます。 凸凹コンビが事件を解決していく様は、往年のポリスアクションへのオマージュでもあります。

ストーリーは「あってないようなもの」だが、それがいい

町を牛耳る悪の組織、呪いの秘密、日食の儀式……。 プロット自体は、使い古されたB級ホラーの王道です。 驚くような展開は一つもありません。

でも、それでいいんです。 この映画に求めているのは、複雑な伏線回収ではありません。 「狼男が暴れて、悪いやつをやっつける」。 そのカタルシスだけで十分お釣りが来ます。 79分というタイトな尺も、ダレることなく一気に駆け抜けるには最適の長さです。

続編が作られるのも納得の愛されキャラ

実はこの作品、続編『WolfCop 2(Another WolfCop)』も作られています。 それだけ、このキャラクターが愛された証拠でしょう。

単なるイロモノ一発屋で終わらせるには惜しい、不思議な魅力がルーにはあります。 だらしないけど、やる時はやる(主に暴力で)。 そんな昭和の刑事ドラマのような哀愁と、モンスターパニックの融合。 奇跡的なバランスで成立している一本です。

結論:ビール片手に、頭を空っぽにして楽しもう

難しいことを考えたくない夜。 スカッとしたい気分の日。 『ウルフ・コップ』は、最高の相棒になってくれます。

お酒(未成年はコーラ)を用意して、細かいことは気にせず、その暴れっぷりを応援しましょう。 「グロいのは苦手」という人には勧められませんが、80年代ホラーやアクション映画が好きなら、絶対に刺さるはずです。 愛すべきダメ男の、野獣のような活躍を目撃してください。 見終わった後、きっとあなたも遠吠えしたくなるはずです。ワオーン!

作品情報

時間79分
視聴難易度低い
家族向け要確認
配信Amazon Prime
小林 祐太
WRITTEN BY

小林 祐太

TV60編集長。脚本構造と映像技術の分析に基づいた『構造批評』を得意とする。ガジェットレビューでは、スペック数値よりも『生活への定着度』を重視し、最低1ヶ月以上の実使用を経た上での評価を徹底している。

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