映画『ゾンビーバー』ネタバレなし感想・評価|可愛いビーバーが人を喰う。タイトル通りの100点満点のゴミ映画【レビュー】
映画『ゾンビーバー』ネタバレなし感想・評価。汚染物質でゾンビ化したビーバーが若者を襲う!ぬいぐるみ感丸出しの造形と、予想の斜め上を行く「ビーバー人間」の登場に、開いた口が塞がらない。
60秒で結論買うべき?観るべき?
GOOD
タイトルの出オチ感を、最後まで維持した根性
BAD
ビーバーの動きが、どう見てもラジコンかパペット
タイトルで全てを理解できる親切設計
「ゾンビーバー(Zombeavers)」。 ゾンビ+ビーバー。
このタイトルを見た瞬間に、映画の内容、展開、そして結末まで、 すべてが予想できてしまう。 なんと親切な映画でしょうか。
そして実際、その予想を1ミリも裏切りません。 産業廃棄物を積んだトラックが、鹿を跳ねて積み荷を川に落とす。 その川にビーバーの巣がある。 そこにバカな大学生グループがキャンプに来る。
はい、完璧なテンプレです。 教科書通りの導入すぎて、逆に感動します。
ビーバーのクオリティが「ドン・キホーテ」以下
問題のゾンビビーバーたちですが、 CG全盛の時代に、驚くほどのアナログ特撮で描かれています。
毛並みはフサフサ。 目は光っている。 動きは……カクカクしている。
どう見ても、モーターで動くぬいぐるみです。 おもちゃ屋さんの店頭で「ワンワン!」と鳴きながら歩く犬のおもちゃ。 あれと同じ気配を感じます。
襲われている人間たちが、 「うわあああ!」と叫びながら、 自分からぬいぐるみを体に押し付けているように見えるのは、 私の心が汚れているからでしょうか。
衝撃の進化「ビーバー人間」
しかし、この映画の真骨頂は中盤以降です。
「ビーバーに噛まれたら、ビーバーになる」 という、ゾンビ映画のルールをビーバーに適用した結果、 とんでもない怪物が爆誕します。
人間なのに、前歯が巨大化し、尻尾が生え、 「ガウガウ」言いながら襲ってくる元・友人たち。
特殊メイクもチープなら、演技もコント。 シリアスなシーンのはずなのに、画面からは笑いしか生まれません。
特に、ビーバー化した彼氏に襲われるシーン。 「あなた、どうしちゃったの!?」 「ガウッ! ガウッ!」 いや、会話してくれよ。
| キャラクター | 知能 | ビーバー度 |
|---|---|---|
| ゾンビビーバー | 獣レベル | 100% |
| ビーバー人間 | 酔っ払いレベル | 50% |
| 主人公たち | ビーバー以下 | 0% |
【解説】 人間の知能が著しく低いのが、この手の映画の特徴ですが、 本作の登場人物たちは群を抜いています。 「怪しい音がするから外に見に行こう」 「携帯の電波が入らないから二手に分かれよう」 死亡フラグ建築検定1級のプロフェッショナルたちです。
エンドロールのNG集が一番面白い説
本編が終わった後、エンドロールでNG集が流れます。 これが一番の傑作です。
動かないビーバー(機械トラブル)。 スタッフが手でビーバーを投げているのが映り込む。 笑いを堪えきれない役者たち。
「ああ、みんな楽しんで作ってたんだな」 という現場の空気が伝わってきて、 不思議とほっこりした気分になります。
(本編の恐怖? そんなもの最初からありませんでしたよ)
結論:ダムのように決壊する理性を楽しめ
『ゾンビーバー』は、 「怖い映画が観たい」という人には全くおすすめできません。 「可愛い動物映画」を期待した人にはトラウマになります。
しかし、 「深夜にピザとコーラを片手に、脳死状態で何か観たい」 という需要には、完璧に応えてくれます。
77分という短さも素晴らしい。 サクッと観て、サクッと忘れる。 現代社会に最適化されたファスト映画(?)です。
ビーバーの前歯のように鋭いツッコミを入れながら、 この愛すべきゴミ映画を楽しんでください。
作品情報

小林 祐太
TV60編集長。脚本構造と映像技術の分析に基づいた『構造批評』を得意とする。ガジェットレビューでは、スペック数値よりも『生活への定着度』を重視し、最低1ヶ月以上の実使用を経た上での評価を徹底している。
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